ワンパンマンをもっと知りたい!
このページは「となりのヤングジャンプ」にて連載中、「ワンパンマン一撃マジファイト」の原作である「ワンパンマン」について僕なりの解説と考察をまとめた記事です!まだ原作についてあまり詳しくないという方も、よく知っている!と言う方にも楽しんでもらえる記事を目指しています!!
転生フェニックス男の能力
命の危機から脱することでパワーアップした転生フェニックス男にはもう1つの能力が発現していました。それが、この精神空間でのコンタクトです。
相手を自分の精神空間に強制的に送り込むことで相手の深層心理に入り込み、自らの主張や考え方を相手に植え付けるという能力です。
転生フェニックス男の狙いは童帝を自分側に引き入れることでした。
ギョロギョロから「オロチは作り上げられた」存在だと聞かされて以来、フェニックス男には一つの野望がありました。
それは、自らもオロチのような強大な成長を遂げて世界を牛耳ることです。
そのためには自分の考えや思想に賛同する強力な仲間が必要だと考えました。
そこで精神的な脆さをまだ兼ね備えている子供である童帝を自分の仲間に引き入れようと、精神空間にて童帝と対話することを試みたのです。
ブレイブジャイアント男
転生フェニックス男は童帝に対して怪人化して「ブレイブジャイアント男」になれと提案します。
もちろん童帝はそれを真向から断ります。当然と言えば当然ですが、やはり「ありえない」選択肢であるようです。
しかし、童帝の中では葛藤がありました。
ヒーローになって以来、自分を頼り求めてくれる存在は居ませんでした。
転生フェニックス男に初めて「お前が必要だ」と言われたことに、一瞬の動揺を感じてしまったことに戸惑う童帝。
さらに、転生フェニックス男は童帝の精神を揺さぶるように、ヒーロー協会の裏で行われている悪事を童帝の脳内に送り込みます。
精神的にまだ幼い面がある童帝はこれに動揺を隠せなくなってしまいます。
一緒に落ちてきた男
怪人になり、本当に必要とされる存在になれと言われた童帝は動揺してしまい、動揺してしまった自分に更に動揺します。
精神的に不安定になってきてしまったその時、精神空間に一人の男が現れます。
童帝と転生フェニックス男の戦いの衝撃で地下深くまで共に落ちてきたサイタマでした。
サイタマは無理やり精神空間に乗り込み、転生フェニックス男に説教をします。
「やりたいことがあるなら一人で趣味としてやれ。子供を困らせるな」
と。突然のサイタマの登場に動揺するフェニックス男は精神空間での接続を切り、現実世界に戻ります。
そんなとき、童帝に1本の通信が入りました。
それは童帝の調べた情報によって辛くも勝利したゾンビマンからの謝礼の連絡でした。
「ありがとう」
ゾンビマンのその一言で精神的安定を取り戻した童帝は転生フェニックス男の言葉を振り切り反撃にでます。
物理的に攻撃してもあまり効果がないと踏んだ童帝は着ぐるみの中である本体を攻撃することを思いつき、隙間からくすぐりメカ「コチョコチョ虫3号」を投げ込みました。
くすぐりによって呼吸もままならない状況になったフェニックス男は着ぐるみを脱ぐしか助かる道はないと童帝に言われますが、着ぐるみを脱ぐことは何よりも耐えがたいことだとそれを断固拒否。限界点を超えた転生フェニックス男は爆発し、怪人ヒヨコ男となってしまいました。
たまたま居合わせたサイタマは童帝をただの子供だと考えていたが、立派なヒーローであると称賛を送り、自分が認める存在であると感じ、一緒に脱出することにしました。
サイタマと共に脱出を試みる童帝。果たして彼らは無事に地上に辿りつけるのか!?
まとめ
相手の強さや年齢は関係なく、自分の信念をもって戦っている相手をサイタマは「ヒーロー」だと認める傾向にあり、これは「無免ライダー」の時もそうでしたね。
サイタマの描く「最高のヒーロー」というのはそういった「精神力」の先にあるのかもしれません。
次回「ゾンビマンVSバンパイア編」です。おたのしみに!